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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻10号

2001年10月発行

文献概要

研究と報告

塩酸ドネペジル使用により,介護負担が増したアルツハイマー婦病の1例

著者: 牧徳彦12 繁信和恵1 池田学1 鉾石和彦1 小森憲治郎1 田辺敬貴1

所属機関: 1愛媛大学医学部神経精神医学講座 2現,鶯友会牧病院

ページ範囲:P.1077 - P.1080

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【抄録】 アルツハイマー病の治療薬として,現在わが国で唯一使用されている塩酸ドネペジル(アリセプト)を半年に渡り用いたところ,日常生活動作能力の改善を来したが,活動量の増加と易怒性の亢進,性欲亢進により,逆に介護者の介護負担感を増した中期アルツハイマー病例を経験したので報告する。塩酸ドネペジルの副作用ととらえるべきか,塩酸ドネペジルの薬効による日常生活動作能力改善の1つととらえるべきかの判断は困難であるが,塩酸ドネペジルの使用に際して介護者の介護負担感に配慮する必要性を示唆すると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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