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短報
Subclinical Hyperthyroidism下で躁状態を呈したBasedow病の1例
著者: 千葉寛晃1 塩入俊樹1 染矢俊幸1
所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野
ページ範囲:P.1089 - P.1091
文献購入ページに移動最近,Basedow病の治療により甲状腺機能は正常化したものの甲状腺刺激ホルモン(TSH)が低下した状態となるsubclinical hyperthyroidism(SCHT)下における精神疾患が注目されている8)。SCHTとは①甲状腺機能は正常で,②TSH低値(<0.5μU/ml)である状態と定義され,①甲状腺機能亢進症で治療により甲状腺機能が正常化した場合,あるいは②甲状腺機能低下症で甲状腺末を服用している場合に生じることが多い8)。しかし,これまでの数編の論文ではSCHTとうつ状態との関連性を示唆するものがほとんどである5,8,11)。今回我々はSCHT下において躁状態を呈したBasedow病の1例を経験したので報告する。
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