文献詳細
文献概要
特集 青少年犯罪と精神医学
犯罪を犯した本人と家族の苦しみ
著者: 神谷信行1
所属機関: 1第一東京弁護士会
ページ範囲:P.1187 - P.1193
文献購入ページに移動犯した罪,被害感情と向きあう苦しみ
犯罪が起きれば必ず被害者が生じる。殺人,強盗,強姦などの「凶悪犯」にあった被害者の痛みが言語に絶するのはもちろん,軽微な窃盗事件であっても,愛着ある物や苦労のすえ稼いだ現金を盗まれたような被害者には,物心両面の甚大な痛手が生じている。
一見被害者がないかのごとくみえる薬物事犯にも被害者は存在する。薬物事犯の真の被害者は,薬物で身体を蝕まれた本人である。さらに,薬物によって判断力を奪われた本人が二次的犯罪を引き起こせば,そこにも新たな被害者が生まれる。
犯罪が起きれば必ず被害者が生じる。殺人,強盗,強姦などの「凶悪犯」にあった被害者の痛みが言語に絶するのはもちろん,軽微な窃盗事件であっても,愛着ある物や苦労のすえ稼いだ現金を盗まれたような被害者には,物心両面の甚大な痛手が生じている。
一見被害者がないかのごとくみえる薬物事犯にも被害者は存在する。薬物事犯の真の被害者は,薬物で身体を蝕まれた本人である。さらに,薬物によって判断力を奪われた本人が二次的犯罪を引き起こせば,そこにも新たな被害者が生まれる。
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