文献詳細
研究と報告
既視感(déjà vu)体験評価尺度日本語版の作成とその妥当性の検討
著者: 足立直人1 足立卓也2 木村通宏2 赤沼のぞみ3 加藤昌明4
所属機関: 1足立医院 2順天堂大学精神医学教室 3東京医科歯科大学神経精神医学教室 4国立精神・神経センター武蔵病院
ページ範囲:P.1223 - P.1231
文献概要
健康正常者73例を対象とし,日本語版を2回実施した。A項目での内的一貫性は良好であった。順位データ項目の級内相関係数は0.49-0.88,二値データ項目のCohenのκ係数は大多数の項目で0.3以上であり,高い信頼性を示した。一般成人における既視感出現頻度は76.7%であり,性差はなく,高齢者では少ない傾向があった。これは,欧米での先行研究とほぼ同等であり,妥当性も十分と考えられた。
掲載誌情報