文献詳細
短報
Quetiapineが著効したせん妄の3症例
著者: 佐々木幸哉1 傳田健三1 小山司1
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科神経機能学講座精神医学分野
ページ範囲:P.1253 - P.1255
文献概要
せん妄は,意識レベルの変動と認知機能の全般的低下を特徴とする器質性精神障害である。せん妄は基礎疾患の検査や治療の阻害因子となりえ,またせん妄の存在自体が生命予後不良のサインであるとも言われている5)ことから,せん妄の適切な治療法の確立はコンサルテーション・リエゾン精神医学における重要な課題の1つである8)。
今回我々は,せん妄の3症例に対して新規抗精神病薬であるquetiapineを使用し,良好な結果を得たので報告する。
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