文献詳細
資料
文献概要
はじめに
高脂血症は,心血管イベント発症の重要な危険因子である。一方,精神疾患患者は,生活習慣や療養環境による運動不足ならびに長期の抗精神病薬の服用により,肥満や糖尿病の合併頻度が高く,高脂血症を発症しやすい集団と考えられる。しかし精神疾患患者を対象として,高脂血症の実態や治療について調査した報告は少ない。そこで精神病院入院中の患者で,アルコール性精神病を除く患者を対象として,レトロスペクティブに高脂血症の頻度を調査した。一部の症例では,空腹時インスリン値を調べ,インスリン抵抗性を検討した。さらに精神疾患患者の高脂血症の治療として,スタチン製剤が有効であるかどうか検討を加えた。
高脂血症は,心血管イベント発症の重要な危険因子である。一方,精神疾患患者は,生活習慣や療養環境による運動不足ならびに長期の抗精神病薬の服用により,肥満や糖尿病の合併頻度が高く,高脂血症を発症しやすい集団と考えられる。しかし精神疾患患者を対象として,高脂血症の実態や治療について調査した報告は少ない。そこで精神病院入院中の患者で,アルコール性精神病を除く患者を対象として,レトロスペクティブに高脂血症の頻度を調査した。一部の症例では,空腹時インスリン値を調べ,インスリン抵抗性を検討した。さらに精神疾患患者の高脂血症の治療として,スタチン製剤が有効であるかどうか検討を加えた。
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