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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻12号

2001年12月発行

文献概要

研究と報告

月経前不快気分障害の診断基準(DSM-IV)を用いた検討—看護学生81人を対象としたアンケート調査より

著者: 尾鷲登志美1 大坪天平1 田中克俊2 吉田由紀1 石井由貴1 幸田るみ子1 小林里江1 岡島由佳1 上島国利1

所属機関: 1昭和大学医学部精神医学教室 2(株)東芝安全保健センター

ページ範囲:P.1311 - P.1315

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【抄録】 DSM-IVの研究用基準案に,月経前不快気分障害(premenstrual dysphoric disorder;PMDD)が取り上げられ,月経前症候群(premenstrual syndrome;PMS)や月経前緊張症とは明確に区別し,疾患としてとらえる試みがなされている。今回我々は,20歳前後の看護学生を対象に,PMDDの診断基準(DSM-IV研究用基準案)を用いた調査を行った。その結果,PMDDの診断基準を7.4%が満たし,諸外国の報告とほぼ同等であった。また,ICD-10のPMSの診断基準を43.4%が満たした。PMDDの診断基準にある11項目の症状の因子分析により,4因子が抽出され,それぞれ「情動の不安定さ」,「身体症状」,「気力の変化」,「感覚の変化」と解釈可能であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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