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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻12号

2001年12月発行

文献概要

研究と報告

特異な経過を呈したアルコール性小脳変性症の1例

著者: 森山泰1 三村將2 加藤元一郎3 吉野相英4 高橋純5 原常勝1 鹿島晴雄6

所属機関: 1駒木野病院精神科 2昭和大学医学部精神神経科 3東京歯科大学市川総合病院精神神経科 4防衛医科大学校精神科学 5国立精神・神経センター武蔵病院神経内科 6慶應義塾大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.1345 - P.1350

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【抄録】 断酒後約7か月にわたって小脳失調が進行したアルコール依存症の1例を経験した。本症例ではVictorらのまとめたアルコール性小脳変性症と比較すると,上肢の失調症状,構語障害,眼球運動障害などを認めた点と,断酒後約7か月にわたって小脳症状が増悪した点が特異的であった。本症例にTRH療法を施行したところ,症状の進行が停止した。小脳症状発症前後の頭部CTでは明らかな小脳萎縮の増悪は認められなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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