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短報
多彩な精神症状を呈したMachado-Joseph病の1例
著者: 栃木衛1 金森良1 熊倉徹雄1 中野隆史2 辰元宗人3 宮本智之3 吉田ユキ絵4
所属機関: 1針生ヶ丘病院精神科 2獨協医科大学精神神経科 3総合南東北病院神経内科 4福島県立医科大学医学部神経内科
ページ範囲:P.1357 - P.1359
文献購入ページに移動Machado-Joseph病(MJD)は,大西洋上ポルトガル領アゾレス諸島出身の大家系の報告を端緒に,疾患単位として確立された常染色体優性遺伝形式をとる脊髄小脳変性症の1つであり,全遺伝性脊髄小脳変性症の約10%を占めている3〜5)。MJDにおける精神症状については,障害を深刻に悩んで抑うつ状態を呈するという記載2)があるが,精神科領域での症例報告はこれまでになされていないと思われる。今回,器質性人格変化を背景として,多彩な精神症状を呈したMJDの1例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
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