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摂食障害の臨床像についての全国調査
著者: 中井義勝1 藤田利治2 久保木富房3 野添新一4 久保千春5 吉政康直6 稲葉裕7 末松弘行8 中尾一和9
所属機関: 1京都大学医療技術短期大学部 2国立公衆衛生院疫学部 3東京大学医学部心療内科 4鹿児島大学医学部心身医療科 5九州大学医学部心療内科 6国立循環器病センター動脈硬化代謝 7順天堂大学医学部衛生学 8川村学園女子大学 9京都大学医学部臨床病態医科学
ページ範囲:P.1373 - P.1378
文献購入ページに移動特定疾患治療研究事業未対象疾患の疫学像を把握するための調査研究班(班長:大野良之)は中枢性摂食異常症調査研究班(班長:中尾一和)と合同で,1998年に「疫学・臨床像調査」を実施した6,7)。その結果,神経性無食欲症(以下AN)は,その患者推計数が6年前に比して2〜3倍に増加していた。一方,神経性大食症(以下BN)は患者推計数が6年前に比し6〜7倍に増加していた5〜7)。このように,摂食障害の最近の特徴にBNの急激な増加が挙げられる6〜8)。しかし,BNの臨床像に関する全国レベルでの実態調査はまだない。そこで,摂食障害の臨床像に関する全国調査を実施し,わが国におけるBNの臨床像を明らかにした。さらにBNとANの臨床像を対比した。
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