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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻2号

2001年02月発行

研究と報告

治療抵抗性の抗精神病薬誘発性アカシジアに対するmianserinの効果についての検討

著者: 松山哲晃1 笹川嘉久12 佐々木史1 高丸勇司13 岩崎俊司1 松原繁廣1

所属機関: 1国立十勝療養所 2現,札幌花園病院 3現,市立札幌病院静療院

ページ範囲:P.195 - P.201

文献概要

【抄録】 抗精神病薬誘発性アカシジア(neuroleptic-induced akathisia:NIA)は比較的高頻度に出現する副作用であり,服薬コンプライアンスの低下や衝動的行動の原因ともなりえる。しかし,従来の治療薬には有効性,安全性の点で問題があるのが実情である。
 近年5-HT2アンタゴニストのNIAに対する有効性が主張されているが,いずれの報告も観察期間は短期間であり,その効果の持続性や安全性については十分な検討がなされているとはいえない。我々は従来の治療薬に抵抗性のNIAを呈した2症例に対し,mianserinによる比較的長期間の治療を試みた。mianserinは有効かつ安全であり,NIAに対して試みる価値のある治療薬であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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