文献詳細
短報
発作時SPECTにて高集積像を認めた前頭葉てんかんの1症例
著者: 小林淳子1 中村文裕1 出店正隆1 榊原聡1 本間裕士1 武田洋司1 小山司1 伊藤ますみ2 志賀哲3 高野晶寛3
所属機関: 1北海道大学医学部精神科神経科 2聖母会天使病院 3北海道大学医学部核医学教室
ページ範囲:P.315 - P.318
文献概要
SPECT(single photon emission computed tomography)はてんかん患者の焦点部位やその広がりを知るための機能的画像診断法として,診断や治療においてその有用性が知られている。
従来より我々は症候性局在関連性てんかんに99mTc-ECD(technetium-99m-ethylcysteinate dimer)をトレーサーとしてSPECTを行っており,発作時間の短いてんかん発作には非常に有用との結果を得ている2)。
今回,前頭葉てんかんの症例において99mTc-ECD SPECTを発作時に施行し,2回にわたる検査で前頭葉に高集積像の再現を認めたので,若干の考察を加えて報告する。
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