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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻4号

2001年04月発行

文献概要

研究と報告

加齢,長期経過および長期入院が高齢精神分裂病患者の臨床的特徴に与える影響

著者: 堀彰1 綱島浩一2 宇野正威2

所属機関: 1栃木県立岡本台病院 2国立精神・神経センター武蔵病院精神科

ページ範囲:P.403 - P.409

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【抄録】 今回入院期間が2年以上の精神分裂病(ICD-10)患者187例を対象とし,総合評価,精神症状,行動評価と抗精神病薬投与量を調査し,高齢患者における特徴とその原因について検討した。(1)高齢患者ではManchester Scale総得点,不安抑うつ,幻覚妄想,抗精神病薬投与量が減少する。(2)不安抑うつ,抗精神病薬投与量は年齢により一部説明可能であり,加齢により不安抑うつ,抗精神病薬投与量が減少する。(3)幻覚妄想は罹病期間により一部説明可能であり,罹病期間が長くなると幻覚妄想が減少する。(4)社会的引きこもり,身辺自立は,今回入院期間で一部説明可能であり,今回入院期間が長くなると社会的引きこもり,身辺自立が重症になる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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