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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻4号

2001年04月発行

研究と報告

企業労働者への調査に基づいた日本版GHQ精神健康調査票12項目版(GHQ-12)の信頼性と妥当性の検討

著者: 新納美美1 森俊夫2

所属機関: 1群馬大学医学部保健学科 2東京大学大学院医学系研究科

ページ範囲:P.431 - P.436

文献概要

【抄録】 首都圏の大企業2社の社員を対象とした調査に基づき,GHQ-12の信頼性と妥当性を検討した(有効回答1,591,回答率71.7%)。内部一貫性を示すCronbach's αは0.85と十分に高い値を示し,それは下位群の属性にも影響されず0.84〜0.85を維持していた。平均値の比較では,30歳代以降で年齢が上昇するほど得点が低下し,コンピュータ技術者で得点が高く,いずれも有意差が認められた(p<0.01)。因子分析では「不安・抑うつ」「活動障害」の2因子が抽出された。比較分析と因子分析について,先行研究との整合性を検討した結果,一定の構成概念および交差妥当性が確認された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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