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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻5号

2001年05月発行

特別企画 薬物依存者に対する精神保健・精神科医療体制

国立精神科医療施設における3つの治療モデル

脳に鍵をかける—行動薬理学的視点からの治療

著者: 小宮山徳太郎1 三ツ汐洋1 関本正規1

所属機関: 1国立精神・神経センター武蔵病院

ページ範囲:P.470 - P.476

文献概要

はじめに
 薬物依存症は医学教育課程でごく短時間扱われるかまたは素通りになっている。専門病院や専門病棟があることに利点がある一方で欠点もある。精神科医の多くは薬物依存症に出会うと専門病院への紹介で事足りるとし,薬物依存症に対する臨床能力を身に付ける機会を失してしまう。このような事情から臨床家の薬物依存症に対する誤解が解けない。脳に鍵をかけるという表現は誤解をいっそう強めかねないかと危惧するが,副題にした「行動薬理学的視点」から薬物依存症をとらえることで誤解の一部でも解けることを願って,以下に報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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