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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻5号

2001年05月発行

文献概要

特別企画 薬物依存者に対する精神保健・精神科医療体制 資料

精神保健福祉センターにおける薬物関連問題相談事業の現状と課題

著者: 佐野光正1

所属機関: 1静岡県精神保健福祉センター

ページ範囲:P.493 - P.498

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はじめに
 精神保健福祉センター(以下,一部「センター」と略)は,「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」の第6条に規定されており,都道府県における精神保健および精神障害者の福祉に関する総合的技術センターとして,地域精神保健福祉活動の中核となる機関であり,知識の普及,調査研究ならびに複雑困難な相談指導事業を行うとともに,保健所,市町村その他精神保健福祉関係機関に対し,技術指導,技術援助を行う施設である。センターは,1965年の精神衛生法改正以後,各都道府県に1か所ずつ設置され(東京都は3か所),12政令指定都市中9市に設置されている。
 センターにおける薬物関連問題対策については,地域差が大きく,全体として貧弱であることを認めざるをえない。しかし,薬物関連問題は,今後センターとして取り組みを強化していくべき課題の1つであり,ここでは,福岡,神奈川,宮崎の各県の現状と課題を通じてこれらのセンターにおける薬物関連問題対策について検討する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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