文献詳細
特別企画 薬物依存者に対する精神保健・精神科医療体制
資料
文献概要
はじめに
違法性薬物の使用は1回といえども違法行為であり,その乱用実態の把握は違法行為の掘り起こしという性質を有しているため,事実上,正確には不可能である。どのような調査を実施しようが,乱用者は違法行為を隠そうとする傾向があるからである。そのため,1つの調査結果をもって全体状況とすることは危険であり,多角的かつ複数の調査結果を総合的に評価することによって,全体のトレンドを見ることが重要である。
わが国では,これまで,薬物事犯者数の年次推移(犯罪白書)が代表的に用いられてきたが,薬物事犯者には譲渡譲受犯,所持犯なども含まれており,乱用者そのものを表しているわけではなく,さらに,その中の使用犯にしても乱用者の「氷山の一角」にすぎないことは明らかである。
そこで本稿では,一般住民を対象とした薬物乱用の実態調査を紹介したい。
違法性薬物の使用は1回といえども違法行為であり,その乱用実態の把握は違法行為の掘り起こしという性質を有しているため,事実上,正確には不可能である。どのような調査を実施しようが,乱用者は違法行為を隠そうとする傾向があるからである。そのため,1つの調査結果をもって全体状況とすることは危険であり,多角的かつ複数の調査結果を総合的に評価することによって,全体のトレンドを見ることが重要である。
わが国では,これまで,薬物事犯者数の年次推移(犯罪白書)が代表的に用いられてきたが,薬物事犯者には譲渡譲受犯,所持犯なども含まれており,乱用者そのものを表しているわけではなく,さらに,その中の使用犯にしても乱用者の「氷山の一角」にすぎないことは明らかである。
そこで本稿では,一般住民を対象とした薬物乱用の実態調査を紹介したい。
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