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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻5号

2001年05月発行

文献概要

短報

アルツハイマー型痴呆の行動心理学的症候に対する塩酸ドネペジルの効果—2症例の検討より

著者: 堀宏治12 稲田俊也2 織田辰郎1 冨永格1 保科光紀3 竹下裕行4 田上修1 寺元弘1

所属機関: 1国立下総療養所 2国立精神・神経センター精神保健研究所 3国立病院東京医療センター 4慈雲堂内科病院

ページ範囲:P.555 - P.558

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はじめに
 わが国最初のアルツハイマー型痴呆治療薬である塩酸ドネペジル(商品名,アリセプト)は,軽度ないし中等度と限定されてはいるが,アルツハイマー型痴呆に対して保険適用が得られた唯一の薬剤であり,それによる認知機能の改善,痴呆の進行の緩徐化が期待されている5)。しかし,痴呆の行動心理学的症候の改善に関しての検討は不十分である。今回,筆者らは塩酸ドネペジル投与により幻覚妄想状態が改善した2症例を経験した。それらの報告とともに,こうした症状の改善に塩酸ドネペジルが果たした役割について若干の考察を加える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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