文献詳細
特集 社会構造の変化と高齢者問題
文献概要
最近,わが国でも改めて高齢者の身体拘束が問われるようになり,厚生省は「身体拘束ゼロ作戦」を打ち出し,身体拘束ゼロ作戦推進会議を設置した。これに先立って,いくつかの病院や施設が抑制廃止宣言を行い,抑制廃止相談ネットワークを立ち上げた地域もある。また,2,3の雑誌が特集を組み(例えば,「看護」1999. 11. 臨時増刊号),この問題だけを扱った書籍6)も出版されている。
このような動向は,身体拘束が適法手続きを欠いたままで,時には無反省に行われてきた現状を改善するものとして期待される。本稿は,このような状況を踏まえた上で,身体拘束をめぐる原則的な考え方を示し,なお検討すべきいくつかの課題について述べる。
このような動向は,身体拘束が適法手続きを欠いたままで,時には無反省に行われてきた現状を改善するものとして期待される。本稿は,このような状況を踏まえた上で,身体拘束をめぐる原則的な考え方を示し,なお検討すべきいくつかの課題について述べる。
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