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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻6号

2001年06月発行

文献概要

研究と報告

女性覚せい剤乱用者における摂食障害の合併について(第3報)—摂食障害を伴う女性アルコール乱用者との比較

著者: 松本俊彦12 宮川朋大13 矢花辰夫1 飯塚博史14 岸本英爾1

所属機関: 1神奈川県立精神医療センターせりがや病院 2現,横浜市立大学医学部精神医学教室 3現,国立療養所久里浜病院精神科 4現,横浜市総合保健医療センター

ページ範囲:P.651 - P.659

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【抄録】 ともに摂食障害を合併する女性覚せい剤乱用者(MAP群)21例と女性アルコール乱用者(AL群)16例を比較検討した。MAP群はAL群に比べ,低学歴者や補導逮捕経験者が多く,覚せい剤乱用者独特の生活背景を持っていた。また,摂食障害先行型のMAP群,後発したMAP群,AL群の比較では,摂食障害先行型のMAP群とAL群は摂食障害の症状・病型が共通して多彩であり,後発型のMAP群とは異なる特徴を呈した。AL群の大半が摂食障害を先行発症し,罹病期間が長いことによるといえた。しかし,先行型のMAP群はAL群より窃盗・盗食と手首自傷が多く,AL群は先行型のMAP群より不食が多く,MAP群の衝動的傾向が推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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