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短報
塩酸donepezilによってせん妄が誘発されたと思われるアルツハイマー型痴呆の1例
著者: 高田知二1
所属機関: 1共立菊川総合病院精神科
ページ範囲:P.667 - P.669
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アセチルコリンエステラーゼ阻害薬塩酸donepezilは,1996年に米国食品医薬局(FDA)で認可されたのを最初に,現在約50か国で発売され,わが国では1999年10月にアルツハイマー型痴呆治療剤として認可された。発売以来,その有効性や副作用について数多くの報告がなされ,臨床的検討が重ねられている。
筆者は,donepezilの投与中にせん妄が再現したアルツハイマー型痴呆の1例を経験した。経過から,donepezilがその原因である可能性が高いと考えられたため,若干の文献的考察を加えて報告する。
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬塩酸donepezilは,1996年に米国食品医薬局(FDA)で認可されたのを最初に,現在約50か国で発売され,わが国では1999年10月にアルツハイマー型痴呆治療剤として認可された。発売以来,その有効性や副作用について数多くの報告がなされ,臨床的検討が重ねられている。
筆者は,donepezilの投与中にせん妄が再現したアルツハイマー型痴呆の1例を経験した。経過から,donepezilがその原因である可能性が高いと考えられたため,若干の文献的考察を加えて報告する。
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