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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻7号

2001年07月発行

研究と報告

てんかんの外来診療における国際分類の有用性—成人例を中心として

著者: 濱田耕一12 山田康一郎12 工藤達也1 藤原建樹1 八木和一1

所属機関: 1国立療養所静岡東病院(てんかんセンター) 2鹿児島大学医学部神経精神科

ページ範囲:P.753 - P.757

文献概要

【抄録】 てんかん・てんかん症候群の国際分類(ILAE;1989年)が,一般的に普及しているか,またその診断(分類)は外来時点の情報でどの程度まで可能であるかを,成人例について検討した。1996年から2年間に入院した患者36名を対象とした。前医より診療情報が得られた32名のうち,国際分類に基づく診断の記載は12例で認められた。これに対し当院初診時には,てんかん疑い1を除く35例中33例に大分類が行われ,他の2例は分類不能とされた。初診時に大分類が行われた33例のうち3例に入院中にその修正があり,分類不能とされた2例には分類が確定された。国際分類に則したてんかん診断は,大分類レベルでは,外来診療でも十分可能と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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