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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻8号

2001年08月発行

文献概要

研究と報告

DSM診断はどこまで受け入れられたか?

著者: 高橋誠1 高橋三郎2 染矢俊幸1

所属機関: 1新潟大学医学部精神医学講座 2埼玉江南病院

ページ範囲:P.831 - P.839

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【抄録】 精神疾患の分類を目的として米国精神医学会から出版されたDSMが,わが国でどの程度普及しているかを調べるため,「DSM-IVについてのアンケート」を実施し,212名の精神科医から回答を得た。その結果,若い世代にはDSMが広く普及していること,40代を境にそれより上の世代ではDSMへの関心が低いこと,DSMが研究を中心に利用され日常診療ではまだ十分に活用されていないことが明らかになった。一方,文献検索によってわが国の精神医学研究の動向を調査した結果では,DSMの導入以後,研究の急速な国際化が進んでいることがわかった。DSMを活用することは精神医学の進歩につながると考え,現状と今後の課題について考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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