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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻9号

2001年09月発行

文献概要

研究と報告

強迫性障害患者における両親の養育態度の男女差—Parental Bonding Instrument(PBI)を用いた研究

著者: 吉田卓史1 多賀千明2 福居顯二1

所属機関: 1京都府立医科大学精神医学教室 2京都第二赤十字病院精神科

ページ範囲:P.951 - P.956

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【抄録】 強迫性障害Obsessive-Compulsive Disorder(OCD)患者の両親の養育態度には特徴があり,OCDの発症に影響を及ぼすと考えられている。本稿ではOCD患者の両親の養育態度をParental Bonding Instrument(PBI)を用いて評価し,男女差について検討した。成人男性37名,女性57名のOCD患者をOCD群,Maudsley Obsessional Compulsive Inventoryにて13点未満で性別・年齢を統制した健常者を正常対照群とし,男女別にPBI得点を比較した。その結果,従来の報告と異なり,男女ともOCD群では正常対照群と比較し,父親protection得点が高いことが特徴的であり,父親の支配,干渉的な養育態度がOCDの発症に影響を与える可能性が強く示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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