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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻9号

2001年09月発行

文献概要

研究と報告

肺結核を合併した精神分裂病患者への抗結核薬投与によるハロペリドール血中濃度の推移

著者: 斎藤浩1 藤川徳美1 高橋輝道1 日山亨2 大森信忠1 瀧澤韶一1

所属機関: 1国立療養所賀茂病院精神科 2国立療養所賀茂病院内科

ページ範囲:P.1001 - P.1005

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【抄録】 今回我々は,抗結核薬とhaloperidolの相互作用を調べるため,結核を合併し抗結核薬の投与を受けた当院に入院中の精神分裂病患者4例のhaloperidol血中濃度の経時的変化について検討した。その結果から,抗結核薬投与開始後にhaloperidol血中濃度は減少し4週後に定常状態になり,抗結核薬投与中止後にhaloperidol血中濃度は上昇し,8週後に定常状態になることが明らかとなった。またhaloperidol血中濃度の変動を抗結核薬投与後/抗結核薬投与前および抗結核薬中止後/抗結核薬中止前の比によって検討したところ,非常に個体差が大きいことが明らかとなった。これらのhaloperidol血中濃度の変動に関しては,rifampicinのcytochrome P 450のサブタイプであるcytochrolne P450 3 A 4が主に関与していることが推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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