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文献詳細

雑誌文献

精神医学43巻9号

2001年09月発行

短報

MRI上可逆性CPM様画像を呈したビタミンB12欠乏症の1例

著者: 稲見理絵12 馬場元1 植田由美子1 野崎裕介1 辻昌宏1 一宮洋介1

所属機関: 1順天堂大学医学部付属順天堂浦安病院神経精神科 2現,順天堂大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.1023 - P.1026

文献概要

はじめに
 ビタミンB12欠乏症は種々の誘因によって生じ,貧血や消化器症状,亜急性連合性脊髄変性症(subacute combined degenerations of the spinal cord;SCD)などを呈し,精神症状を認めた症例の報告もみられる3〜6,9,11〜14)
 今回我々は,小腸切除後9年を経て食欲不振による摂食不良を契機に低栄養状態,被害関係妄想,知覚異常や歩行障害を呈し,頭部MRI上回復を認めた橋中心髄鞘崩壊(central pontine myelinolysis;CPM)所見を示したビタミンB12欠乏症の症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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