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精神科病院入院患者の突然死
著者: 藤岡耕太郎1 斉藤陽子1 竹田康彦1 木村光男1 脇元安1 森山成彬1 齋藤雅1
所属機関: 1八幡厚生病院
ページ範囲:P.1027 - P.1036
文献購入ページに移動WHOの定義によると突然死とは「瞬間死または急性症状発現後24時間以内の死亡で,非自然死は含まないもの」とされている13,16,18,26)。精神科医療の分野では精神科病院における患者の不明死,突然死が,19世紀から高頻度に発生していることが知られているが4),その実態はいまだに明らかになっていない。一方,英国では,1997年より精神科で治療を受ける患者の突然死と向精神薬の関連について,大規模な調査が始まっている2)。人道的見地からも,古くて新しいこの問題の原因や,予防策のよりいっそうの研究がなされるべきである。
今回,筆者らの勤務する精神科病院で過去10年間に発生した突然死事例の背景や,死後のマネージメントについて調査したので,考察を加えて報告する。
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