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文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻1号

2002年01月発行

文献概要

研究と報告

集団治療場面での行動観察に基づく生活類型の評価尺度(第1報)—尺度の作成と信頼性の検討

著者: 本多真1 熊谷直樹2 畑哲信3 宮内勝45

所属機関: 1東京都立松沢病院精神科 2東京都立中部総合精神保健福祉センター 3福島県精神保健福祉センター 4東京大学医学部精神医学教室 5国立精神・神経センター武蔵病院

ページ範囲:P.25 - P.32

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【抄録】 生活類型(能動型・受動型)の概念は精神分裂病圏患者の援助活動の指針となるが,その具体的判別基準は存在しなかった。我々は集団治療場面での生活行動観察に基づき生活類型を判別する尺度の開発を行った。典型的な生活類型を示す東大病院精神神経科デイホスピタル(DH)終了症例の生活行動特徴の記述内容をKJ法でまとめ,予備的検討で項目を整理して,4つの下位尺度(新奇性・持続安定性・競争性・不適切性),8項目の生活類型評価尺度が作成された。本尺度を用いてDH在籍者の評価を行い,尺度の内的整合性,再検査信頼性,評価者間信頼性の検討を行った。Cronbachαが0.859,Spearmanの順位相関係数が0.831,ANOVA ICCが0.886と尺度の信頼性が確認された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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