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文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻1号

2002年01月発行

研究と報告

椎間板ヘルニアに合併した周期性四肢運動障害—塩酸タリペキソールの効果

著者: 浦上敬仁1 黒田健治1 江村成就1 佐谷誠司1 萬代正治1 吉田祥1 植田哲1 松村人志1 米田博1

所属機関: 1大阪医科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.49 - P.56

文献概要

【抄録】 不眠などの睡眠障害のみられた椎間板ヘルニア患者にPSG検査を施行,周期性下肢運動障害(PLMs)が頻発していた5症例を経験した。各症例の睡眠障害にはPLMsが関与していると考え,talipexole投与を行い,睡眠障害は改善された。現在のところPLMsの病因は不明だが,脊髄疾患に伴うPLMsにおいてもドパミン作動薬のtalipexoleが有効であったことから,脊髄疾患に伴うPLMsの病因は脊髄レベルでのドパミンシステムの機能障害ではないかと考えられた。また,さまざまな身体疾患に睡眠障害が合併している場合には,睡眠障害の正確な知識を持ってリエゾンコンサルテーションサービスにあたることが重要であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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