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文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻10号

2002年10月発行

文献概要

研究と報告

Semantic dementiaを呈した1臨床例—脳画像の視点から

著者: 北林百合之介1 上田英樹1 木津修2 山田恵2 小尾口由紀子1 中村佳永子1 福居顯二1

所属機関: 1京都府立医科大学精神医学教室 2京都府立医科大学放射線医学教室

ページ範囲:P.1069 - P.1074

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【抄録】 Semantic dementia(SD)を呈した1例を経験し,各種脳画像検査による評価を行った。MRIおよびSPECTでは左優位に側頭葉を中心に前頭葉にかけて萎縮および血流低下を認めた。MRSにおいては萎縮の強い側頭葉のみならず前頭葉においても両側性のN-acetylaspartate(NAA)低下を認めた。本例のMRS所見は,frontotemporal dementia(FTD)の特徴を呈しており,SDとFTDを1つの臨床症候群にまとめる最近のfrontotemporal lobar degeneration(FTLD)の概念を脳画像の視点からも支持するものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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