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研究と報告
精神疾患の将来動向—専門家を対象とするアンケート調査のまとめ
著者: 石見盛太12 松本健13 岩田宜芳14 柳沼恵一1 高橋清久5
所属機関: 1ヒューマンサイエンス振興財団 2藤沢薬品工業株式会社 3日水製薬株式会社 4株式会社サイエンスインフォメーション(前三共株式会社) 5国立精神・神経センター
ページ範囲:P.1231 - P.1239
文献購入ページに移動精神分裂病の患者数は今後とも横這い状態が続くと予測された。また,気分障害,外傷性ストレス障害,睡眠障害,薬物依存症は増加するという予測と変わらないとする予測が相半ばした。治療薬の開発には「脳の高次機能の解明」や「心と脳の統合機能の解明」が重要であるが,それらの解明には今後10年以上かかるとの予測であった。一方,より副作用の少ない有効な抗精神分裂病薬や気分障害治療薬が10年以内に開発されるだろうとの見方も,半数以上の専門家によって示された。
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