icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻11号

2002年11月発行

研究と報告

レム睡眠行動障害における患者背景の検討

著者: 竹内暢12 内村直尚1 小鳥居湛2 前田久雄1

所属機関: 1久留米大学医学部神経精神医学講座 2小鳥居諌早病院

ページ範囲:P.1241 - P.1245

文献概要

【抄録】 レム睡眠行動障害の患者35人(男性34人,女性1人:平均年齢65.1歳)について,患者背景を検討した。対象は50歳代以降の男性が多かった。初診時での夜間の異常行動は,睡眠障害国際分類では,全例で重症であったが,ほとんどの症例で症状初発から平均10年以上経過していた。また経過中異常行動により外傷を負った者は,34.3%に上った。症状誘因には,アルコール,ストレスが認められたが,特に誘因のないものも多かった。夢内容は抗争的なものが多く,不快な情動が伴っていた。不眠を訴える者は30%弱であったが,不眠群では非不眠群に比べて飲酒機会が多く,アルコールを入眠目的で使用して,異常行動を増悪させていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら