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短報
Paroxetineが著効した幼児期発症の社会恐怖の1症例
著者: 沼田周助12 住谷さつき1 永峰勲1 大森哲郎1
所属機関: 1徳島大学医学部神経精神医学教室 2現,国立国際医療センター精神科
ページ範囲:P.1321 - P.1324
文献購入ページに移動社会恐怖は,日本において,従来対人恐怖と呼ばれていた病態と重なりが大きく,青年期に好発すると言われている4)。しかし欧米では社会不安の20%は5歳までに発症するという報告もみられ8),発症は青年期と必ずしも結びつくものではない。今回,我々は,幼児期から会食恐怖症状のある症例を経験した。日本では,幼少期発症の社会恐怖の報告は稀である。この症例に対しparoxetineによる薬物治療を行ったところ,著明な症状の改善がみられたので,若干の考察と共に報告する。
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