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雑誌目次

雑誌文献

精神医学44巻2号

2002年02月発行

雑誌目次

巻頭言

もっと言葉を

著者: 飯森眞喜雄

ページ範囲:P.118 - P.119

 もう以前からいわれてきたことだが,精神医学と身体医学との差異はますます小さく,また境界も融合しつつある。こうした流れのなかで,我々精神科医は何を得,何を失ったのであろうか。心身二元論から脱却したとか,PsychikerやSomatikerといった呼び名を歴史上の死語としてさえ思い浮かべなくなった,などといったことではない。
 昔は精神科といえば,良かれ悪しかれ,孤高を誇る存在であった。だが今では,野に下ったように,「総合病院精神医学」がもてはやされ,身体科と並ぶ時代になった。臨床面では,本来は研究用だったはずのDSMの転用によって身体疾患並みに明快になったし,アルゴリズムによって薬の使い方もスッキリした。リエゾン活動の活発化に伴い身体疾患の病態や症状ばかりでなく,その治療の内容や方法についても知っているようになった。研究面では,生物学的知見と技術の発展によって検査法やアプローチの仕方が身体疾患と同じようになった。さらに,被虐待児童を小児科医と一緒に診たり,がん患者の免疫機能を高めることを考えるなど,従来の○○科という範疇に入らないものもやるようになった。これらの傾向は臓器別講義や診療の導入によってますます加速されていくだろうし,やがてこれまでの精神科とか精神医学という概念自体も変容していくだろう。

展望

精神免疫学の現状と展望

著者: 千田要一 ,   須藤信行 ,   久保千春

ページ範囲:P.120 - P.127

はじめに
 心と体の相互作用,いわゆる心身相関は,決して新しい概念ではなく,「病は気から」という言葉に象徴されるごとく一般大衆の日常感覚に密着したものであり,古くから卓越した臨床家により繰り返し指摘されてきた。例えば,古代ギリシャのガレノスは,陽気な婦人に比べ憂欝な婦人は,乳がんにかかりやすいことを見いだしているし,W・オスラーや石神亨は,今世紀はじめに心理的因子が結核の発症,進展に影響を与えうることを豊富な臨床事例から推察している。
 従来,脳内での情報交換は神経伝達物質とホルモンであり,免疫系のそれはサイトカインであり,それぞれ隔絶した自律システムとして機能していると考えられていた。しかしながら,近年の神経科学,分子生物学の進歩により,神経系細胞は,それまで免疫系の情報伝達物質と考えられていたサイトカインを合成,分泌するのみならず,その受容体も備えていることがわかった。同様に,免疫系細胞は,神経伝達物質やホルモンを放出するとともにそれらに対する受容体を持っていることが証明されるに至り,精神,神経,免疫系が共通の情報伝達物質,受容体を介し,相互に綿密なネットワークを形成していることが明らかとなった。精神,神経,免疫の相互作用を研究する新しい学問領域—精神神経免疫学の誕生である。
 一般に,ストレスは免疫機能に抑制的に作用するとされているが,実際にはこのようなストレス=免疫抑制といった単純な構図では説明できない場合が少なくない。多数の臨床研究,動物実験から明らかにされているように,免疫機能への影響は,ストレスの種類,持続期間によっても異なり,同じストレッサーに対しても曝露時間の違いにより,相反する結果となることも珍しくない。したがって,精神免疫学の臨床研究をデザインする際に,どのような免疫系パラメーターを用いたらよいか戸惑う場合が少なくない。
 本稿では,健常人を対象に行われた従来のストレス研究を概観し,ストレッサーの違いにより免疫指標がどのように変化するかを整理し,その意義について検討する。

研究と報告

非分裂病性自生思考が単一症候的に出現した1症例

著者: 井上洋一 ,   水田一郎 ,   小川朝生

ページ範囲:P.129 - P.136

【抄録】 分裂病の病像が混在せず,自生思考を唯一の症状とする中年女性患者の3年間にわたる経過を報告し,症候論的検討を行った。本症例は精神分裂病には該当せず,非分裂病性であると考えられた。自生思考は意図的な精神活動が減弱した間隙に出現しており,意識下にある思考の表面化したものであると考えられた。また本来的に持続的性質を持っている可能性を指摘した。
 自生思考は,思考の発信の自己所属感が失われているために,発信と受信の同時性が体験されず,その結果,患者には会話的な特性を持つものとして感じられること,会話的性質は聴覚性と他者性の病理へ発展する可能性を内包していることを論じた。

対話性幻聴が持続した汎下垂体機能低下症の1例

著者: 大原一幸 ,   眞城拓志 ,   杉浦卓 ,   湖海正尋 ,   守田嘉男

ページ範囲:P.137 - P.142

【抄録】 幻聴が持続する汎下垂体機能低下症の1例を経験した。本例では,意識障害が明らかでなく,精神分裂病でみられるような無名性を帯びた世界,名付け難いsignifiéは持続しては出現していなかったが,実体性が豊かで主題が日常的な対話性幻聴が持続していた。また,幻聴にあわせて口を動かしているにもかかわらず,幻聴の外来性は疑っていなかった。本例の対話性幻聴は,急性外因反応型,幻覚症,および精神分裂病の際の小精神自動症あるいは中安のいう背景思考の聴覚化として理解するよりも,内言語のFrelndheit(他性)化として理解しうるものと考えた。症状精神病においても,内言語の他性化として対話性幻聴は持続して出現しうるものと考えた。

高校生における過食症傾向と薬物乱用に関する調査研究

著者: 鈴木健二 ,   武田綾 ,   白倉克之 ,   松下幸生 ,   村上優 ,   杠岳文 ,   比江島誠人

ページ範囲:P.143 - P.149

【抄録】 過食症はアルコール乱用が伴いやすいが,アルコール以外の違法性薬物乱用の合併については日本では報告が少ない。我々は1,600名の高校生に対して,過食症症状と,飲酒,喫煙,違法性薬物への関心や使用経験などの薬物関連問題との相関について調査を行った。対象の高校生から,過食症傾向を持つ過食群と,過食行動を持たない非過食群とを抽出し,その2群について薬物関連問題を比較すると,過食群は,違法薬物に誘われた経験を持つ者,違法薬物に関心のある者,違法薬物使用経験者,問題飲酒を持つ者,現在喫煙者などが非過食群より有意に多く,高校生の中の過食症傾向を持つ者は薬物乱用へのハイリスクグループであると推定された。

症候性局在関連性てんかんにおける薬剤整理が発作に与える影響—精神科てんかん外来患者における発作の有無と頻度を指標に

著者: 中村文裕 ,   出店正隆 ,   武田洋司 ,   田中尚朗 ,   榊原聡 ,   小林淳子 ,   小山司 ,   伊藤ますみ

ページ範囲:P.151 - P.159

【抄録】 北海道大学医学部附属病院精神科神経科に通院中の376例の症候性局在関連性てんかん患者を対象に,2年間に主剤を決定し,他の併用薬剤を減量中止するという薬剤整理を行い,発作に与える影響を検討した。加齢化による影響を補正しても,薬剤数の減少に伴って発作が抑制される症例が有意に増加した。減薬により単純/複雑部分発作が有意に改善したが,二次性全般化発作の変化は明らかでなかった。下位分類別に見ると,単純/複雑部分発作の減少は側頭葉てんかんに明らかであった。薬剤数の減少とともに残った薬剤の増量が認められ,この2つの要因に相関がみられた。単剤で発作が抑制された症例の分析から,抗てんかん薬の薬効は症候性局在関連性てんかんの下位分類によって異なることが示唆された。

初回入院分裂病患者の経過類型—平均13年の後方視的調査

著者: 小林聡幸

ページ範囲:P.161 - P.168

【抄録】 自治医科大学精神科への初回入院分裂病症例の平均13年予後経過研究を行った。対象は同科で初回の入院治療を行い,1983年6月から1988年5月の間に退院した分裂病患者62名である。そのうちの生存例47名の経過パターンをCiompiの経過類型に準じて8型に分類した。急性病相寛解型(加藤,1999)に相当する,波状経過で予後のよい例(I型とV型,合計53%)と,慢性重度欠陥型(同,1999)に相当する,単純経過で予後の悪い例(II型とVI型,合計28%)とがかなりの比率を占め,初回入院症例を対象としたCiompiの研究と大筋で同様のデータが得られた。しかし,こうした類型に収まらない症例も少なからずあり,分裂病の経過の多様性が再確認された。

集団治療場面での行動観察に基づく生活類型の評価尺度(第2報)—妥当性の検討

著者: 本多真 ,   熊谷直樹 ,   畑哲信 ,   宮内勝

ページ範囲:P.171 - P.178

【抄録】 我々は第1報で,集団治療場面での生活行動特徴から精神分裂病圏患者の生活類型を評価する尺度の作成とその信頼性の確認を行った。本報では本尺度の妥当性を検討した。経験的な生活類型が判明している東大病院精神神経科デイホスピタル在籍症例計50名を本尺度で評価し,その合計評価点により判別点(24点)を設定すると94%が正しく判別できた。さらに同じ判別点を用いて3か所の共同作業所利用者計49名および3か所の保健所デイケア利用者計36名も二群に分けられることから,本尺度の判別的妥当性が示された。さらに本尺度項目を生活類型の概念と比較して内容的妥当性の検証を行い,結果として本尺度が使用に耐えうる妥当性を持つことが示された。

慢性分裂病患者の覚醒水準変動性と事象関連電位(P300成分)

著者: 松本直起 ,   郭哲次 ,   志波充 ,   吉益文夫

ページ範囲:P.179 - P.186

【抄録】 覚醒水準の事象関連電位への影響を検討する目的で,慢性分裂病患者および健常者それぞれ35名を対象として,閉瞼時眼球運動および安静時脳波における単位時間ごとのα波出現率(α-index)を視察的に計測し,α-indexの変動係数(CV)を覚醒水準変動性の指標として,これとP300成分との関連を調べた。分裂病患者では遅いタイプの眼球運動(S群)がほとんど出現せず,かつCVが有意に小さく,覚醒水準の過度の安定性が推定された。また健常者と異なり,CVとP300振幅との間に正の相関関係が認められた。以上の結果に基づき,認知や情報処理機能といった脳の活動が,脳全体の覚醒水準とその変動性の影響を受けている可能性について考察を行った。

Neuroleptic Sensitivity Reactionを契機にLewy小体型痴呆と診断し,trazodoneが有効であった1症例

著者: 加藤淳也 ,   内藤宏 ,   柴崎いづみ ,   畑下光 ,   鈴木陽 ,   中村眞 ,   池田淑夫 ,   伊藤哲彦 ,   尾崎紀夫

ページ範囲:P.189 - P.194

【抄録】 パーキンソニスムと痴呆を呈するLewy小体型痴呆(DLB)は,変性性痴呆疾患ではAlzheimer型痴呆に次いで2番目に多く,全痴呆の12〜25%を占めることが明らかにされるとともに,DLBの臨床診断基準が提示され,注目を集めている。とりわけ,DLB患者は精神病症状を呈しやすい一方,致死的ともなりうるneuroleptic sensitivity reaction(NSR)を高率に併発することがあり,DLBの早期診断と治療法の確立は臨床上の急務である。我々は,振戦,痴呆,不眠,せん妄,持続的な幻視を訴えた患者において,少量のlevomepromazine投与中にNSRと思われる錐体外路症状の悪化,動揺する認知機能,傾眠傾向の出現を経験した。このNSR出現を契機にDLBと診断し,不眠,せん妄の治療に際して抗コリン,抗ドーパミン作用が少なく,セロトニン2A受容体遮断作用を有するtrazodoneを選択し有用であった症例を紹介し,持続性の幻視やパーキンソニスムを呈する痴呆患者の診療に際して,DLBを念頭に置いた診断と治療薬選択の必要性を強調した。

短報

せん妄にて初発した高齢SLEの1例

著者: 北林百合之介 ,   上田英樹 ,   吉田卓史 ,   木下清二郎 ,   中村佳永子 ,   福居顯二

ページ範囲:P.195 - P.198

はじめに
 全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus;SLE)は自己免疫機序による,全身性の慢性炎症疾患であり,さまざまな精神神経症状が比較的,高頻度に出現することが知られている。SLEの発症のピークは10代から30代であり,60歳以降の発症はきわめてまれとされる10)。また,高齢で発症するSLEの場合,その活動性は比較的低く,重篤な内臓障害を伴わない軽症例が多いとされている8,10,11)。我々の調べえた範囲でも,本邦における,精神神経症状で発症した高齢SLEの報告は見当たらない。
 今回,我々は,83歳まで自覚症状なく経過し,せん妄にて初発したSLEの1例を経験し,ステロイド療法の前後にて定量的脳123I-IMP SPECT検査(autoradiography method;ARG法2))およびThree-dimensional stereotactic surface projection(3D-SSP)7)を用いたSPECT画像評価を行う機会を得た。症例の紹介に加え,若干の文献的考察を加え報告する。

炭酸リチウムが興奮,攻撃性の改善に有効であった脳血管性痴呆の1例

著者: 中島幸治 ,   鈴木克治 ,   栃木昭彦 ,   新田活子 ,   土屋潔 ,   小山司

ページ範囲:P.199 - P.201

はじめに
 衝動性興奮,暴力などの問題行動のために,施設や病院で対応に難渋する痴呆患者は少なくない。問題行動に対して,抗精神病薬が使用されることが多いが,効果が不十分であったり,錐体外路症状などの副作用のため使用が困難であったりする。今回我々は,炭酸リチウムがその興奮,攻撃性に有効であったと思われる1症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。

横紋筋融解症による下腿腫脹に減張切開術を施行した精神分裂病の1例

著者: 内門大丈 ,   松本俊彦 ,   古川良子 ,   岡野絵里子 ,   石川照子 ,   佐藤一郎 ,   小田原俊成 ,   井関栄三 ,   小阪憲司

ページ範囲:P.203 - P.206

はじめに
 横紋筋融解症は,近年,精神科領域で注目されている合併症であるが7),悪性症候群7,9)や病的多飲水5)などの全身性の病態に続発した症例の報告が多く,特定の筋に限局した横紋筋融解症の報告は少ない7,10)。我々は,下肢に限局した横紋筋融解症を合併した精神分裂病例に遭遇し,診断過程において壊死性筋膜炎との鑑別が問題となり,減張切開術に踏みきるという経験をした。今回,この症例を呈示するとともに,局所性の横紋筋融解症の診断・治療に関して若干の考察を行う。

精神医学における日本の業績

江熊要一の業績

著者: 中澤正夫

ページ範囲:P.209 - P.216

はじめに
 そのひとが「挙げた成果」だけでなく,後世に与えた影響も指して『業績』ということが許されるならば,江熊要一ほどふさわしい人はいないであろう。精神分裂病の予後がまだきわめて暗い時代,再発は「闇の力」で起こるという「諦観」が支配的であった時代,「働きかけ」による予後の可変性,再発防止を掲げ,その「総合戦略と戦術」をたて実践し,その成果を見届ける前,49歳で逝ったからである。彼が遺した論文もさることながら,彼の分裂病観,医療観が現在隆盛を極めているリハビリテーション,地域医療,障害克服論に大きな影響を与えているからである。その業績を一言でいえば,“「生活」概念を精神医療の中に,初めて持ち込んだ”といえる。本稿では江熊の代名詞のように言われる「生活臨床」を中心に紹介したい。

私のカルテから

精神科領域における横紋筋融解症—危険因子を検討することの重要性

著者: 長嶺敬彦

ページ範囲:P.218 - P.219

 横紋筋融解症は,精神科領域において決して稀な病態ではない。横紋筋破壊が続き,血清ミオグロビン値の上昇が続けば,急性腎不全に至る危険な病態である。今回2例の横紋筋融解症を経験し,血清CPK値,血清ミオグロビン値から,横紋筋破壊量が同程度と考えられたが,1例は透析を要し,1例はダントロレンの投与で軽快した。この2例の違いは身体疲弊因子の違いではないかと考えられたので報告する。

「精神医学」への手紙

摂食障害と薬物乱用—松本論文を読んで

著者: 永田利彦

ページ範囲:P.220 - P.221

 本誌6月号の松本ら3)の報告を読んだ。多数の女性覚醒剤症例を対象にしたもので,たいへん有意義な研究である。しかし,「物質乱用と摂食障害は同じ嗜癖行動として密接な関係にある」とし,小生らとは意見を異にするとのことであった。この問題は,観点によって大きく異なるので,それぞれ「賛同している」点と「意見を異にする」点を述べたい。
 まず,「賛同」は,普通の摂食障害の治療者が思っているより,薬物乱用・依存症例で摂食障害の合併が多いという点である。それは松本らの報告を待つまでもなく,鈴木ら7)の女性アルコール依存症例での研究ですでに明らかにされているし,どのアルコール,薬物依存の治療者の意見も一致するところである。小生自身のアルコール治療施設での経験でもそうである。一方で大学病院に覚醒剤といったハードな症例が来院することが少ないのも確かである。

塩酸ドネペジルと目覚め現象—牧らの論文に対して

著者: 堀宏治 ,   冨永格 ,   織田辰郎 ,   女屋光基 ,   寺元弘

ページ範囲:P.221 - P.221

 牧らの論文1)を興味深く拝見した。本症例は塩酸ドネペジル投与により,日常生活動作,意欲の低下が改善され,それが逆に性欲を亢進し,不適切動作が増加し,かえって,介護者の負担を増加させたものと判断された。筆者らも,塩酸ドネペジル投与で物盗られ妄想と現実検討能力の改善により,現実を直視し,うつ状態を呈した痴呆の症例を経験した2)
 risperidone以来,非定型抗精神病薬の登場により,awakenings(目覚め現象)が知られるようになった3,4)。本現象は非定型抗精神病薬の投与により,精神症状の改善から現実検討能力が高まり,それが時に諸刃の剣となり,自殺企図などかえって好ましくない症状を呈するものである3,4)。精神症状の改善した患者は新しい精神状態を経験するとともに新しい現実に直面・挑戦するという局面も有していると言われているが,この新しい挑戦は自己のアイデンティティー,人間関係,生きるための目的を根本的に評価し直すことでもある3)。このため,精神症状の改善した患者に対しては支持的精神療法的接近が必要とされる4)。牧らの症例や筆者らの症例は目覚め現象に類似しており,塩酸ドネペジルにより目覚め現象が存在すること,痴呆の患者に対しても支持的精神療法的接近の必要であること,それが介護負担を軽減することを考察した。

基本情報

精神医学

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-126X

印刷版ISSN 0488-1281

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