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文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻2号

2002年02月発行

研究と報告

高校生における過食症傾向と薬物乱用に関する調査研究

著者: 鈴木健二1 武田綾1 白倉克之1 松下幸生1 村上優2 杠岳文2 比江島誠人2

所属機関: 1国立療養所久里浜病院 2国立肥前療養所

ページ範囲:P.143 - P.149

文献概要

【抄録】 過食症はアルコール乱用が伴いやすいが,アルコール以外の違法性薬物乱用の合併については日本では報告が少ない。我々は1,600名の高校生に対して,過食症症状と,飲酒,喫煙,違法性薬物への関心や使用経験などの薬物関連問題との相関について調査を行った。対象の高校生から,過食症傾向を持つ過食群と,過食行動を持たない非過食群とを抽出し,その2群について薬物関連問題を比較すると,過食群は,違法薬物に誘われた経験を持つ者,違法薬物に関心のある者,違法薬物使用経験者,問題飲酒を持つ者,現在喫煙者などが非過食群より有意に多く,高校生の中の過食症傾向を持つ者は薬物乱用へのハイリスクグループであると推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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