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文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻2号

2002年02月発行

文献概要

研究と報告

集団治療場面での行動観察に基づく生活類型の評価尺度(第2報)—妥当性の検討

著者: 本多真1 熊谷直樹2 畑哲信3 宮内勝45

所属機関: 1東京都立松沢病院精神科 2東京都立中部総合精神保健福祉センター 3福島県精神保健福祉センター 4東京大学医学部精神医学教室 5国立精神・神経センター武蔵病院

ページ範囲:P.171 - P.178

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【抄録】 我々は第1報で,集団治療場面での生活行動特徴から精神分裂病圏患者の生活類型を評価する尺度の作成とその信頼性の確認を行った。本報では本尺度の妥当性を検討した。経験的な生活類型が判明している東大病院精神神経科デイホスピタル在籍症例計50名を本尺度で評価し,その合計評価点により判別点(24点)を設定すると94%が正しく判別できた。さらに同じ判別点を用いて3か所の共同作業所利用者計49名および3か所の保健所デイケア利用者計36名も二群に分けられることから,本尺度の判別的妥当性が示された。さらに本尺度項目を生活類型の概念と比較して内容的妥当性の検証を行い,結果として本尺度が使用に耐えうる妥当性を持つことが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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