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短報
横紋筋融解症による下腿腫脹に減張切開術を施行した精神分裂病の1例
著者: 内門大丈1 松本俊彦1 古川良子1 岡野絵里子2 石川照子2 佐藤一郎2 小田原俊成1 井関栄三1 小阪憲司1
所属機関: 1横浜市立大学医学部精神医学教室 2横浜市立大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.203 - P.206
文献購入ページに移動横紋筋融解症は,近年,精神科領域で注目されている合併症であるが7),悪性症候群7,9)や病的多飲水5)などの全身性の病態に続発した症例の報告が多く,特定の筋に限局した横紋筋融解症の報告は少ない7,10)。我々は,下肢に限局した横紋筋融解症を合併した精神分裂病例に遭遇し,診断過程において壊死性筋膜炎との鑑別が問題となり,減張切開術に踏みきるという経験をした。今回,この症例を呈示するとともに,局所性の横紋筋融解症の診断・治療に関して若干の考察を行う。
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