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文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻3号

2002年03月発行

特集 新しい向精神薬の薬理・治療

向精神薬—新しい抗精神病薬

新しい抗精神病薬の臨床効果と副作用

著者: 兼田康宏1 大森哲郎1

所属機関: 1徳島大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.245 - P.252

文献概要

 現在,各種アルゴリズムが示しているように,精神分裂病の薬物治療の第1選択薬は新規の抗精神病薬,いわゆる非定型抗精神病薬である。非定型抗精神病薬は,陽性症状に加え陰性症状にも効果があり,錐体外路性副作用(EPS)を惹起しにくく,さらに,高プロラクチン血症を呈しにくい抗精神病薬と考えられている。米国での非定型抗精神病薬処方量は,2000年において,すでに全体の65%を超えており,QOL(quality of life)への関心とともに,今後,わが国でも非定型抗精神病薬の使用頻度がますます高まってゆくことが予想される。そこで,最近わが国で使用可能となった3つの非定型抗精神病薬オランザピン,クエチアピンおよびペロスピロンにつき,その臨床効果および副作用について,各薬剤の特徴について記す。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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