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文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻3号

2002年03月発行

特集 新しい向精神薬の薬理・治療

向精神薬・他の医薬により改善した遷延うつ病の症例

Talipexoleの併用により改善した遷延性うつ病の1例

著者: 西田勇彦1 江村成就1 黒田健治1 堺潤1 佐谷誠司1 萬代正治1 浦上敬仁1 植田哲1 米田博1

所属機関: 1大阪医科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.288 - P.290

文献概要

はじめに
 うつ病に対する治療は適切な薬剤を選択し,十分量,十分期間投与することにより,その多くは改善するが,なかにはそれを行っても一部の症状が残り遷延化する場合もある。そういった場合にはなぜその症状が遷延しているのかについて再度検討がなされるべきである。
 今回我々は,不眠あるいは過眠を強く訴え,うつ病が遷延化していた患者に対して終夜睡眠ポリグラフ(polysomnography;PSG)検査を施行し,PSGにて周期性下肢運動障害(periodic legmovement during sleep;PLMs)が確定され,ドーパミン(以下DA)2受容体アゴニストであるtalipexoleを用いたところ,睡眠障害だけでなく遷延性のうつ病も改善した1例について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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