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心因性疼痛と診断されていたリウマチ性多発筋痛症の1例
著者: 引地充1 児玉匡史1 修多羅正道1
所属機関: 1希望ヶ丘ホスピタル
ページ範囲:P.354 - P.355
文献購入ページに移動 リウマチ性多発筋痛症(Polymyalgia rheumatica;PMR)は,頚部から肩,腰臀部,四肢近位筋などの筋痛が持続し,赤沈の亢進が特徴的な,主に高齢者に生じる疾患である3)が,同時に体重減少や発熱,寝汗,倦怠感,抑うつなど多彩な症状を伴いやすく,特異的な検査所見・他覚所見が乏しいために,早期の診断が困難であることがまれではない1,4)。今回我々は,心気抑うつ神経症としての長期にわたる精神科治療歴のために,疼痛の訴えも心因性のものと考えて対応していた患者に対して,PMRを疑ってステロイドの内服を試みたところ,疼痛のみならず重症化していた精神症状も速やかに改善したという症例を経験をしたので報告する。
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