文献詳細
短報
文献概要
はじめに
視床痛は,視床の知覚中継核が障害された後,一定の期間をおいて知覚障害を伴う自発痛を呈するもので,難治性疼痛疾患のひとつである。視床痛は脳梗塞患者の2〜6%に起こるとされ3),決して稀な疾患ではない。今回,脳梗塞後の視床痛にfluvoxamineが奏効した1例を経験した。SSRIが視床痛に対し,どのような作用機序によって効果をもたらすか,脳梗塞後遺症や慢性疼痛の視点も含めて考察する。
視床痛は,視床の知覚中継核が障害された後,一定の期間をおいて知覚障害を伴う自発痛を呈するもので,難治性疼痛疾患のひとつである。視床痛は脳梗塞患者の2〜6%に起こるとされ3),決して稀な疾患ではない。今回,脳梗塞後の視床痛にfluvoxamineが奏効した1例を経験した。SSRIが視床痛に対し,どのような作用機序によって効果をもたらすか,脳梗塞後遺症や慢性疼痛の視点も含めて考察する。
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