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文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻4号

2002年04月発行

短報

Perospironeが著効した分裂病型人格障害の1例

著者: 山根秀夫1 大川匡子2

所属機関: 1財団法人豊郷病院精神神経科 2滋賀医科大学精神医学講座

ページ範囲:P.447 - P.449

文献概要

 分裂病型人格障害(schizotypal personality disorder;SPD)は関係念慮や迷信的思考などを特徴とする人格障害として定義され,精神分裂病の前駆状態としても注目されている。SPDの治療法は確立されていないが,薬物療法として,selective serotonin reuptake inhibitor(SSRI)などを含む抗うつ薬や抗精神病薬の有用性などが報告されている。今回,SPD患者にserotonin-dopamine antagonist(SDA)であるperospironeを投与したところ,関係念慮や迷信的思考が軽快した例を経験したので若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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