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文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻5号

2002年05月発行

研究と報告

精神障害無自覚度評定尺度日本語版(SUMD-J)の信頼性と妥当性の検討

著者: 酒井佳永1 金吉晴2 秋山剛3 栗田広1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野 2国立精神・神経センター精神保健研究所成人精神保健部 3NTT東日本関東病院精神神経科

ページ範囲:P.491 - P.500

文献概要

【抄録】 精神障害無自覚度評定尺度日本語版(the Scale to Assess Unawareness of Mental Disorder Japanese Version:SUMD-J)を作成し,43人の精神分裂病患者を対象に信頼性と妥当性を検討した。全般的病識項目においてCohenのк係数は0.60を超えており,Cronbachのα係数は0.71であったことから一定の評価者間信頼性,内部一貫性が確認された。陽性陰性症状評価尺度の「病識と判断力の欠如」項目,病識評価尺度日本語版(SAI-J)を外的基準とした併存的妥当性の検討では,尺度全体として一定の併存的妥当性が示された。SUMD-Jは一定の信頼性と妥当性を持つ有用な病識評価尺度であるが,今後より多数の重症例を対象に検討を行う必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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