文献詳細
短報
ウエルニッケ脳症の経過中に多彩な不随意運動を呈した1症例
著者: 末永貴美12 長岡幾雄1 片桐秀晃1 植本香織1 山本修1 森岡壯充1
所属機関: 1広島市立安佐市民病院神経科精神科 2広島大学医学部神経精神医学講座
ページ範囲:P.535 - P.538
文献概要
ウエルニッケ脳症の古典的三徴は意識障害・眼球運動障害・失調性歩行であり,不随意運動を伴うことはまれである。今回我々は,眼球運動障害を伴わず,四肢体幹失調と意識障害に加えバリスム・舞踏運動・アテトーシスといった多彩な不随意運動,横紋筋融解,SIADHを呈した後,両下肢のミオクローヌスを認めたウエルニッケ脳症の1症例を経験したので若干の考察を加えて報告する。
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