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特集 司法精神医学の今日的課題
民事鑑定はどのように変わったか—基本的考え方とその間題点
著者: 西山詮1
所属機関: 1錦糸町クボタクリニック
ページ範囲:P.611 - P.617
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いわゆる重大犯罪に関連して刑事鑑定の周辺はしばしば喧騒に満ちている。これに比べると民事鑑定は,沈黙の精神鑑定と呼べるであろう。しかし,この世界にも,高齢社会の到来とともに,大量の成年後見鑑定の必要が生じ,他方では遺言能力等の狭義の民事鑑定も,熾烈な事件を扱うことが多くなり,能力判定基準が強く求められるようになった。
いわゆる重大犯罪に関連して刑事鑑定の周辺はしばしば喧騒に満ちている。これに比べると民事鑑定は,沈黙の精神鑑定と呼べるであろう。しかし,この世界にも,高齢社会の到来とともに,大量の成年後見鑑定の必要が生じ,他方では遺言能力等の狭義の民事鑑定も,熾烈な事件を扱うことが多くなり,能力判定基準が強く求められるようになった。
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