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文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻6号

2002年06月発行

文献概要

短報

SSRIs中止後に低用量のamitriptylineとtrazodoneの併用でセロトニン症候群を発症した老年期うつ病の1例

著者: 佐藤晋爾1 鈴木利人2 朝田隆3

所属機関: 1つくばセントラル病院心療内科精神科 2順天堂越谷病院精神科 3筑波大学臨床医学系精神医学

ページ範囲:P.677 - P.679

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 セロトニン症候群とは,セロトニン神経作動薬の使用中に生じる副作用で,認知障害や多彩な自律神経症状,神経系・骨格筋の障害などを主症状とする3)。本邦でもすでにいくつかの報告が散見されるが4〜6,8),とりわけ本症候群を引き起こしやすいセロトニン選択的再取り込み阻害薬(SSRIs)が登場し,本症候群の出現に一層の注意を要する状況となっている。今回筆者らは,SSRIsの使用中止後,低用量のamitriptylineとtrazodoneの併用により同症候群を呈した1例を経験した。若干の考察を加え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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