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短報
脳血管性痴呆に伴う問題行動にバルプロ酸が有効であった3症例
著者: 中島幸治1 鈴木克治1 栃木昭彦1 新田活子1 土屋潔2 小山司3
所属機関: 1市立稚内病院精神神経科 2苫小牧緑ヶ丘病院 3北海道大学大学院医学研究科神経機能学講座精神医学
ページ範囲:P.761 - P.763
文献概要
近年,海外において,痴呆患者にみられる暴言や暴力などの問題行動に対して,バルプロ酸が有効であることを示す報告が相次いでいる。バルプロ酸は臨床的に副作用が少ないため,高齢者に対しても比較的使用しやすい薬剤の1つである。今回我々は痴呆患者の暴言,暴力,奇声,落ち着きのなさにバルプロ酸が有効であった3症例を経験した。上記のような異常行動に対するバルプロ酸の有効性を海外の報告と併せて考察する。
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