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短報
シプロヘプタジンとクロナゼパムの投与により改善したセロトニン症候群の1例
著者: 西嶋康一1 高野謙二1 加藤敏1
所属機関: 1自治医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.765 - P.767
文献購入ページに移動セロトニン(5-HT)症候群はセロトニン作動性の抗うつ薬の投与中に発現する重篤な副作用の1つである。Selective serotonin reuptake inhibitor(SSRI)が広く使用されている欧米での報告が多い。わが国では,1999年に初めてSSRIが臨床に登場し,現在2種類のSSRIが使用されているが,5-HT症候群の報告例はまだ多くはない。今回,我々はイミプラミンの投与量を増量した後に5-HT症候群に至った1例を経験した。本症例では,シプロヘプタジンとクロナゼパムの投与が有効であったので報告する。
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