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文献詳細

雑誌文献

精神医学44巻8号

2002年08月発行

文献概要

研究と報告

日本帝国陸軍と精神障害兵士(VIII)—国府台陸軍病院『病床日誌〔1938(昭和13)〜1945(20)年度〕』にみる戦争神経症患者の生活史的検討

著者: 細渕富夫1 清水寛1 飯塚希世2

所属機関: 1埼玉大学教育学部障害児教育講座 2国立情報学研究所

ページ範囲:P.877 - P.883

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【抄録】 アジア・太平洋戦争下,旧・国府台陸軍病院(現国立精神・神経センター国府台病院)は陸軍における「戦時精神疾患」問題に対応する専門病院としてセンター的役割を担っていた。国府台陸軍病院に収容された精神障害患者総数は10,453人であった。患者の診療記録である『病床日誌』は軍の焼却命令に抗して秘匿・保管され,8,002冊が現存している。筆者らは浅井利勇氏(元・本病院陸軍少佐)作成の複写版8,002冊を資料として,戦争神経症の症例について検討した。本稿では「臓躁病(ヒステリー)」として分類整理された『病床日誌』(複写版)805冊を分析し,生活史的にみて興味深い2症例について,その発症経緯,治療経過などを紹介,考察した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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