文献詳細
研究と報告
汚染に関する強迫観念の内容を分類基準とした汚染/洗浄強迫の均質性に関する検討
著者: 松永寿人1 松井徳造1 大矢健造1 越宗佳世1 切池信夫1
所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科神経精神医学教室
ページ範囲:P.885 - P.892
文献概要
病気の心配群は他群に比し,汚染自体の感じ方よりも結果を心配する割合が有意に高率で,不安惹起の認知的プロセスに相違を認めた。しかし患者背景や心理テスト結果,1年後の治療反応性などで発症年齢以外の有意な群間差はなく,この分類法を用いた場合,汚染/洗浄強迫の高度の均質性がうかがわれた。
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